ここまでは予想の範囲。まだあと1年位は希望を捨てないぞ……! でもお気持ちは表明したい。何の話かというと、透き通るような世界観で送る学園RPG『ブルーアーカイブ(ブルアカ)』だ。

ブルアカについては、もはや説明不要だろう。それなりの期間、X(Twitter)を見ていれば、その名を目にしないことは不可能と言っても過言ではない。関連ワードがトレンドを埋め尽くすことも珍しくないし。

私も全体で中の上くらいには熱心なプレーヤーだと自負しており、ブルアカは今プレイしているソシャゲの中で、最も満足度が高いタイトルだ。しかし……

・ブルアカは良い

私がブルアカをインストールしたのは2周年だが、始めたのは2.5周年。23年7月まではアホみたいな姿のハゲた主人公が銀髪褐色美少女の足を舐めたりするアホなゲームだと思っていたので、放置してアンインストール候補だったのだ。

詳しい経緯は過去の記事の通り。アンインストール前に実際にやってみたら、まあ……アホな部分の情報は全く間違っていなかったのだが、メインストーリーにやられて、おじさん泣いちゃいましてね

いまや、プレイ中のソシャゲの中ではトッププライオリティですよ。特に今期は戦術対抗戦が面白いですね。

キャラ、世界観、ストーリー展開、ローカライズのクオリティ(個人的にこれは特に重要。ここだけが合わず辞めたゲームは多い)、おおむね全方位で満足度の高いブルアカだが、定期的にストレスでハゲそうになる時がある


・スマホでの操作性

1つ明確な不満点があるのだ。それが、スマホでの操作性だ。この点に不満を抱えるプレーヤーは私だけではないと確信している。

運営側もアップデートで改善のための機能を追加するなどしてきたが、攻略上、タップで極めて正確な座標指定を瞬時に求められる類の操作があるため、ほとんどの場面でマウスでのクリックが最強という状況は覆らない。

具体的な例を出せば、ドレスヒナをメインアタッカーに起用した際のグレゴリオや、マリナのEXスキルによる正確な押し込みが有利に繋がるカイテンジャー、凄まじい密集状態でバフ対象をタップせねばならない制約解除決戦のティファレトなどは顕著だろう。

かつてはスキルカードが右側固定だったがゆえに、ゴズ戦ではスマホのアスペクト比次第で右側のフィールドに、スキルカードと被ってフィールドをタップ不可能なエリアが発生してしまうケースもあった。

その辺への対処なのか、ブルアカはソシャゲでは珍しくAndroidエミュレーターの使用に寛容のようで、NoxPlayerからアイコン等がブルアカ仕様な特別版が出るなどしていた。

しかしそこはAndroidエミュレーター。有力なものは何種類かあるのだが、いずれも動作に保証はなく、公式でもサポート対象外となっている。

そして実は私もスマホ(Xperia1Ⅵ)には限界を感じることが多いので、一部のコンテンツではBlueStacksというエミュレーターを使っている。なお、先述のNoxPlayerは、BlueStacksより前に使っていたのだが、去年の夏頃に急にクラッシュするようになって使えなくなった。

私のPCはRyzen9 7900XにRTX3090Tiで、メモリは128GBの自作品だ。写真の現像や動画編集が求められるこの業界では極めて平凡なPCスペックだが、ブルアカ程度は何の負荷にもならず、スペック不足ゆえのクラッシュは起き得ない。エミュレーター界隈では定番の相性の問題だろう。

そういうわけで現状でもPCでプレイできているのだが、やはり公式からの保証が無いという点や、NoxPlayerで経験したように、謎の原因で突然動作が不安定になる心配は常に付きまとう。

特にブルアカ側のアップデートの直後は、やや緊張しながらBlueStacksを起動するからな……。ゆえに究極の解決策となる、公式フルサポート&保証対象である、オフィシャル提供のPC版が欲しいわけだ



・Nexon

そういうわけで、グローバル版のブルアカのみで発表があったSteam版のリリースに、私も注目していた。


Steam版ブルアカでは、インターフェースには含まれていないものの、オーディオは日本語もサポートされていることも、ワンチャンありそうな気にさせてくれる。


しかし現状はストアページにも、日本からはアクセス不可能となっている。トップの画像がそれだ。まあパブリッシャーが日本版のYostarではなく、NEXON Koreaなので、やはり駄目か……という。Steam版雀魂を思い出す展開。

なおSteam DBによると、Steam的な制限対象は中国とドイツだけのようだ。この制限はおそらく、ブルアカが透き通るような世界観でお送りしているせいだと思われる。


日本はそういう意味での規制は緩い国なので、コンテンツ的なBANではないため……いつかワンチャンあることを期待したい。Steamが無理なら、ウマ娘のようにDMM版でもいいんですよ、Yostarさん。

参考リンク:SteamSteamDB、X @EN_BlueArchive
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.

▼最強にタイムリーな例だと、スマホで臨戦ホシノ盾のゲブラやってる人とか、だいぶハゲそうになるのでは。記事書きながらスマホで試したけど、とてもやってられんとなった。PCでもこの位置調整はかなりシビア。私は前半と後半の移動先を、モニターに貼ったマスキングテープを目印にしてやってる。